I
(係助)
〔上代東国方言〕
係助詞「ぞ」に同じ。

「父母が頭掻き撫で幸(サ)くあれて言ひし言葉(ケトバ)~忘れかねつる/万葉 4346」

II
(接尾)
〔「ごぜ(御前)」の略〕
人を表す語に付いて, 尊敬の意を表す。

「あま~(尼前)」

III
(終助)
〔終助詞「ぞ」と「え」が重なった「ぞえ」の転である「ぜえ」から。 近世後期に成立。 男性専用の語で対等または目下の者に向かっていう場合に用いられる〕
活用語の終止形に接続する。
(1)話の内容について軽く念を押す。 親しみのこもった言い方。

「さあ, 元気で行こう~」「それじゃ, 今の話, よろしく頼む~」

(2)相手を見下したり, つきはなしたりする調子で念を押す。

「ですぜ」「ますぜ」など, 丁寧語に付いて, 皮肉な響きを持たせることが多い。 「そんなこといっても, 私は責任持ちません~」「くだらない話, しないほうがいい~」

IV
「せ」の濁音の仮名。 歯茎破擦音(または歯茎摩擦音)の有声子音と前舌の半狭母音から成る音節。
V
ぜ【是】
道理にかなっていること。 正しいと認められていること。
「~とする」
~が非でも
善悪にかかわらず。 何としてでも。 ぜひ。

「~手に入れたい」


Japanese explanatory dictionaries. 2013.

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